新型コロナ渦で開幕したプロ野球。そろそろ全日程の3分の1が終わろうとしていますが、プロ11年目・広島の堂林翔太選手が目覚ましい活躍をしてますね。
つい先日までは打率も4割を超え、打順も3番を打つなど、くすぶり続けた長年のうっ憤を晴らすような2020年シーズン前半の活躍ぶりです。
中京大中京高時代には夏の甲子園優勝。プロ入り後も毎年期待されながらファンをガッカリさせ続けてきた堂林選手。
今季のこれまでの「覚醒」の理由はいったい何なのか?また、シーズン終了までレギュラーとして安定した成績を残し、今年こそ1年通してファンを満足させる、飛躍の年とすることができるでしょうか。
ここでは、ネットや試合などの情報を元に、堂林選手のここまでの活躍の理由について考察していきたいと思います。
堂林選手の今季の成績
堂林選手の今季の成績は以下の通り。
参考までに、鈴木誠也選手の成績も併記しました。
打者 | 試合 | 打 数 | 安打 | 二塁打 | 本塁打 | 打点 | 盗塁 | 四球 | 三振 | 併殺 | 打率 | 長打率 | 出塁率 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
堂林翔太 | 34 | 133 | 46 | 9 | 7 | 22 | 5 | 13 | 33 | 4 | .346 | .571 | .404 |
鈴木誠也 | 37 | 142 | 48 | 9 | 11 | 31 | 2 | 22 | 23 | 5 | .338 | .648 | .431 |
このところ一時の絶好調時と比べるとやや下降気味のようですが、7月までは打率も4割を超え、ダントツの首位打者でしたね。
堂林選手の覚醒の理由とは?
ネットや新聞等のメディアによると、今季のこれまでの堂林選手の好調ぶりの理由について、以下のような様々な憶測が飛び交っていますね。
- タイミングの取り方の変化
- フォームの変化(構えた時の上半身のひねり具合など)
- 加齢による体質変化で体重がキープできるようになった
- 後輩の鈴木誠也選手のアドバイス
- 愛妻であるマスパン(桝田絵理奈)との関係
- 本人しか分からない「打撃の極意」を体得?
タイミングの取り方の変化
広島OBで野球解説者の小早川毅彦氏の記事によると、
「去年までと違って、ボールを自分のタイミングで呼び込めるようになった。厳しい内角球はぎりぎりまで引き付けて、体の回転で打ち返す。空振りが多かった外角の変化球は、追いかけずに見極められている。」
(SANSPO.COM)
と、堂林選手を評価しています。
堂林選手はもともと速球に強く、変化球にもろいという評価が定着してますが、タイミングの取り方も含めたその辺りの球の見極めも、今季の好調につながってるのでしょうか。
フォームの変化
構えた時のトップの位置。またこれまで、背番号が投手側からはっきり見えるくらい、上半身をひねって構えてたのが、今季はそのひねり加減がやや抑えられた構えになっているという指摘もありますね。
その分球筋がよく見えたり、ボールの見極めができるようになった、というような事もあったりするのでしょうか。
加齢による体質変化で体重がキープできるようになった
もともと痩せやすい体質で、オフに増量してもシーズン中に元に戻ってしまっていたとか。
この8月で29歳となる堂林選手。「中年太り」と言われるように、年をとるにしたがって基礎代謝が減り痩せにくくなるというのは自然な現象であり、堂林選手も体重が落ちにくい体質になってきたようです。
その結果コンディションも安定し、成績も上がるようになったとも言われています。
素人目線から見ても、身体つきが明らかに変わってきたし、最近は顔までふっくらしてきましたね。
後輩の鈴木誠也選手のアドバイス
昨年はプロ入り後最低、28試合の出場にとどまった堂林選手。
トレード話なども噂されるようになり、本人も危機感を持ち、これまでにない決意があったのか・・。オフには3学年年下ながらカープの不動の4番・鈴木誠也選手に自ら教えを請うたそうです。
バッターとしての基本はセンター返しだけど、堂林選手は前述のように上半身をやや捕手側に捻りがちの構えなので、右中間方向に打ち返すように意識した方が良いのでは?みたいな助言もあったとか。
高校時代から右方向への打球の伸びには定評のあった堂林選手ですが、動画を観ると、今季の安打も右中間への打球が多い気がしますね。
ちなみに、堂林選手の誕生日は8月17日で、鈴木誠也選手は8月18日。年は3つ離れてるけど誕生日は一日違いなんですね。
愛妻であるマスパン(桝田絵理奈)との関係
2014年にTBSの人気アナウンサーだった「マスパン」こと桝田絵理奈さんと結婚し、現在は1男2女のパパでもある堂林選手。
家族や夫婦の関係についてとやかく詮索するのは避けるべきかと思うけど、特にマスパンと不仲だとかいう話は、これまで聞いたことないですね。
ただ上記の通り、体重を減らさずキープできるようになった背景には、もちろん食事をはじめ奥さんの支えも欠かせないのでしょうね。
本人しか分からない「打撃の極意」を体得?
小早川氏と同じく広島OBで、解説者の北別府学氏は、
「変化球に反応できているのは、軸足に体重が残っているのと、あれだけ飛距離を飛ばせるのはスイングの強さと踏み出した足に体重移動がスムーズに行えているからであろう。本人にしか分からない何かをつかんでいる」
(デイリースポーツ)
という評価。
これまで長い間伸び悩みくすぶり続けて、ファンの期待を裏切り続けた堂林選手。
プロに入って10年間、結果が出なくてもバットを振り続け・・。11年目の今年、ようやく本人にしか分からない、もしくは本人でさえ分からないような何か「打撃の極意」でも会得したのでしょうか。
個人的な堂林選手の印象
筆者は愛知県出身で、堂林選手と同郷。
高校野球ももちろん好きだし、中京大中京高の中心選手として3年春のセンバツ大会に出た時から、堂林選手を見てきました。
今回あらためてその当時の動画を見てみたけど、やはり内角球をファウルにせず遠くに飛ばすさばき方。また、夏の甲子園の決勝戦で見せたホームランなど、右中間方向への打球の伸び。
その辺りは他の選手が真似しようとしてもできなかったり、指導者が教えようにも教えられるものではなかったりと、やはり天性の並外れたバッティングセンスの持ち主なのでしょうね。
しかも力一杯フルスイングする訳でもなく、感情をことさら表に出すわけでもなく、至ってクールにえげつない打球を飛ばすそのプレースタイル。
フツーの4番打者らしからぬそのたたずまいと、それに反するスケールの大きさと将来性にワクワクし恐れ入り、心服しつつ11年前の夏の甲子園優勝を見届けたような気がします。
当時から堂林選手を見ていた多くの野球ファンも、こういった印象を持った人も多いのかも知れません。
特に堂林選手と同郷でなくても、またプロ野球でもライバル球団を応援してても、堂林選手を応援する野球ファンは多いようですね。
「鯉のプリンス」の異名通り、多くの人に愛される華やかなスター性やカリスマ性を備えた選手として、今季のこれまでの活躍は広島ファン以外でも嬉しく思うことでしょう。
筆者的には願わくばドラゴンズに入って欲しかったけど・・そうだとしたら今もくすぶり続けたまま、選手生活を終えたかも知れないですけどね。
今季残り3分の2、果たしてこの好調を平均的に維持しながら、トータルとして好成績を残せるかは分かりませんが・・引き続き楽しみに注目していきたいですね。
まとめ
以上、プロ11年目でようやく、ファンの期待に応える活躍をしだした広島の堂林翔太選手について、素人なりに覚醒の理由を考察してきました。
チームは現在、セ・リーグの5位と最下位を行ったり来たり・・中日との最下位争いに甘んじてますね。
一昨年までのリーグ三連覇はどこへやら、といった低迷ぶりの中、堂林選手の活躍だけが唯一の救い、と思ってる広島ファンも多いのではないでしょうか。
とにかく投手陣が頼りないチームの現状の中、鈴木誠也選手と組んだクリーンアップで、どこまで劣勢をはね返していけるか。
堂林選手の覚醒が一過性のものではなく、今後も定着して活躍を続けられるか見守っていきたいですね。
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