7月1日付で育成選手から支配下登録された、キューバ出身で中日のA・マルティネス選手。
3日に一軍昇格すると、その日の巨人戦に代打としてデビュー。
さらに5日には外国人捕手として、全球団通して29年ぶりとなる先発出場。打っては3安打、守る方でも盗塁を刺したり、好リードで勝利に貢献しました。
長らく正捕手だった谷繁兼任監督の引退後、正捕手が決まらず7年連続Bクラスと低迷している中日。
故障したアルモンテ選手の代わりの外国人選手ながら、一躍注目の的となったマルティネス選手。長らくパッとしないチームの起爆剤となれるでしょうか?
A・マルティネス選手の基本情報
- アリエル・マルティネス・マレーロ(Ariel Martinez Marrero)
- 1996年5月28日生まれ。キューバ出身
- 身長190㎝、体重95kg
- 右投右打
- ポジションは捕手、または一塁手
- 体育大学卒業後、キューバリーグのチーム『ココドゥリロス・デ・マタンサス』で2017年より活躍。
- 2018年より中日と育成選手契約。背番号は「210」
- 2020年7月1日に支配下登録、背番号「57」。年俸1,500万円(推定)
- 7月3日、巨人戦で代打として一軍公式戦初出場。
- 7月4日、代打後の守備で初めて捕手を務める。
- 7月5日、捕手として先発出場。
日本のプロ野球で外国人登録選手が捕手として出場するのは、2000年7月20日のディンゴ(中日ドラゴンズ)以来20年ぶり。
さらに、捕手として先発出場したのは、1991年6月12日のマイク・ディアズ(ロッテオリオンズ)以来29年ぶり。
ちなみに、ソフトバンクのグラシアル選手とは、キューバリーグ時代のチームメートだそうですね。
A・マルティネス選手の印象
スローイング
7月4日、巨人戦。初マスクでの補殺シーン。
解説の立浪さんも言ってるけど、確かに捕ってからのモーションは日本のキャッチャーと比べて速くはない感じですね。
投手の球もストレートで外角だから二塁に投げやすいというのはあったと思うけど、それでも俊足で鳴らす吉川尚選手を余裕で刺すあたり、やっぱり日本人にはない強肩なんでしょうね。
バッティング
翌7月5日には、公式戦初ヒットを記録。
構えはそんなに大きくないけど、外国人らしく上半身の力が強そうなパワフルなスイングをしてますね。
バッティングの動画もいくつか観たけど、力任せじゃなくコンパクトに振ることもできそう。
それでいて、二軍戦では右方向に大きなホームランも放つなど2HR、打率も.556(9打数5安打、7月6日時点)。
長打力・得点力不足のチーム事情において、活躍が期待できそうですね。
課題はリード&コミュニケーション能力?
長い日本のプロ野球でもほとんど出番のなかった外国人捕手として、活躍が期待されるA・マルティネス選手。
一番の課題は、やっぱり配球などのリード面や、投手をはじめナイン・及びベンチとのコミュニケーションでしょうか。
守備の要、もっと言えばグラウンド上の監督とも言われ、重要な役割を担うポジションであるキャッチャー。
試合で経験を積むことによって、配球などのリード面はどんどん向上していくと思うけど、緻密で洗練された日本の野球にどこまで適応できるか。
現役時代、名捕手として鳴らした伊東ヘッドコーチや中村バッテリーコーチが、その辺りも含めて、日本の細かい野球に順応した捕手に育てていって欲しいですね。
チーム待望の正捕手になれるか?
2015年をもって谷繁監督兼選手が現役引退して以降、何人もの捕手が正捕手としての活躍を期待されながら、固定できなかった中日。
それと呼応するように、2013年から去年まで、7年連続Bクラスが続いています。
また、個人的な印象として、中日は例えばソフトバンクや日本ハムと比べて、育成力が乏しいというイメージが有ります。
最近は新しい戦力もちょこちょこ出てきてるような気もするけど、それまでは生え抜きで目覚ましい活躍をする選手って、他球団に比べると少ない感じ・・。
そんな中、A・マルティネス選手は育成から這い上がり、しかも日本のプロ野球でこれまでほとんどいなかった外国人捕手。
チームのこれまでの低迷やマイナスイメージ、さらに常識までをも覆す救世主としての活躍を期待したいですね。
多くの中日ファンはもちろん他球団のファンでも、滅多に見れない外国人捕手ということで、応援する人は多いのではないでしょうか。
まとめ
以上、異例ずくめの開幕となった2020年プロ野球で、突如として現れた注目の外国人捕手、中日のA・マルティネス選手について見てきました。
現在24歳。同じキューバ出身で、モデルの婚約者と同居してるというマルティネス選手。映画スターを思わせるような甘いマスクにも注目が集まってますね。
長い日本のプロ野球でも特別なシーズンとなる今年、また観るのが楽しみな選手が出てきました。
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