2020年2月日本公開の、アメリカ&スウェーデン合作映画『ミッドサマー』。
メインイメージ画像を一見すると、綺麗な花々の中で祭をしている、楽しそうな作品のように感じられますが・・。
実は、一風変わったなかなか怖いスリラー映画です。
ここでは、『ミッドサマー』のあらすじや筆者が実際に観た上での感想、さらに無料で観られる方法についても紹介していきます。
『ミッドサマー』基本情報
- 2019年、アメリカ・スウェーデン合作
- 監督・脚本:アリ・アスター
キャスト
- ダニー(パニック障害を抱える女子大生) :フローレンス・ピュー
- クリスチャン(同じ大学に通うダニーの恋人) :ジャック・レイナー
- ジョシュ(クリスチャンの友人で黒人の大学生):ウィリアム・ジャクソン・ハーパー
- マーク(クリスチャンの友人) :ウィル・ポールター
- ペレ(ダニー達の大学の留学生) :ヴィルヘルム・ブロングレン
「ミッドサマー」とは?
「ミッドサマー(Midsommar)」(スウェーデン語で「ミッドソンマル」)とは、「夏至祭」のこと。
スウェーデンでは、クリスマスやイースターなどと並んで最も重要な年間行事とされています。
「メイポール」という白樺の葉や野花で飾った柱を建て、その周囲を人々が手をつなぎ、回りながら歌い踊ります。
ストーリー
家族を不慮の事故で失ったダニーは、大学で民俗学を研究する恋人や友人と共にスウェーデンの奥地で開かれる”90年に一度の祝祭”を訪れる。
美しい花々が咲き乱れ、太陽が沈まないその村は、優しい住人が陽気に歌い踊る楽園のように思えた。
しかし、次第に不穏な空気が漂い始め、ダニーの心はかき乱されていく。
妄想、トラウマ、不安、恐怖……それは想像を絶する悪夢の始まりだった。
(公式サイト)
『ミッドサマー』感想&印象ポイント
表向きは、素朴で明るい北欧の祝祭。
しかし、歌い踊る白い民族衣装の笑顔に隠れているのは、現代から見ると残虐で荒々しい生と死の儀式。
そして、民族を存続させるために訪問者を殺し、子種を得るために男性に性交を強要したり、生贄として人間を生きたまま燃やしたり・・。
普通のホラーやスリラー映画のように、あからさまに恐怖をあおるような場面はあまり出てこないものの、おごそかな祝祭の合間に、淡々と恐ろしい出来事が起きていきます。
目的地に向かう場面の演出
大学生がスウェーデンに到着し、目的地まで車で走る場面。
途中で、ちょっと変わった視点になりますね。
不穏な音楽とともに、この先に待ち受ける恐怖を嫌でも感じてしまう、印象的な場面でした。
筆者的には、ホラー映画の名作『シャイニング』での、オープニングで山道をホテルまで車で走る場面を連想しました。
グロシーンと男女の裸体
この作品では、古来より伝わる民族的な「祝祭」として、死の儀式に対する残虐な描写、および性交の儀式に関する生々しい描写が描かれています。
具体的に言うと、人間の頭が潰れてたり内臓が出てたり、モザイクはあるものの男女の裸体が映っているシーンがあります。
ただし、グロいシーンは一瞬で画面が切り替わったりするので、筆者もけっこうそういう場面は苦手ではあるものの、気分も悪くなることはなく最後まで観ることができました。
伏線が張り巡らされた、緻密な脚本・設定
冒頭に登場するタペストリーや、ストーリーが進むにつれて現れる、原始的な絵や文字。
それらは、その後の登場人物の運命を暗示していたり、一度観ただけでは全貌を理解できないような、この作品の様々な見方を提示していますね。
そういう意味で、ハマると何度でも観てみたくなる作品だと思います。
『ミッドサマー』を無料で観る方法は?
動画配信サービス『U-NEXT』では2020年12月現在、『ミッドサマー』を550円分のポイントで観ることができます。
ただし、登録するだけで600円分のポイントがもらえるので、実質タダで『ミッドサマー』が視聴可能。
さらに、登録後は31日間無料体験。
『ミッドサマー』は公開間もないのでポイントがかかりますが、多くの映画・ドラマ・アニメなどの動画が、ポイントを必要としない「見放題」で無料で観られます(180,000本以上)。
ディレクターズカット版が配信
(2020.12.29追記)
同じく『U-NEXT』にて、未公開シーンを追加した「ディレクターズカット版」の独占配信が開始されました。
上映時間は170分と、通常版より23分ほど長くなっています。
また、通常版と同様、550円分のポイントで観られます。
(※本ページの情報は2020年12月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。)
まとめ
以上、映画『ミッドサマー』のあらすじ&感想、無料で観る方法を紹介してきました。
明るく美しい祝祭の裏に隠された狂気、恐怖やおぞましさ。
普通のホラー&スリラー映画とはちょっと違った、不思議な魅力をたたえた作品ですね。