2018年に公開されたスティーヴン・スピルバーグ監督のSF映画『レディ・プレイヤー1』。
バーチャル・リアリティ(VR)の世界を再現した、圧倒的な迫力の映像が魅力の映画ですね。
さらに、日米のコンテンツをはじめ、過去の様々な映像・ゲーム等のポップカルチャー作品の要素が再現されてるのが大きな特徴。
特に、スタンリー・キューブリック監督の傑作ホラー映画『シャイニング』は、映画中盤のストーリーに関わる部分で登場。
『レディ・プレイヤー1』を観るなら、先でも後でも『シャイニング』を観ていれば、その再現性に思わずハッとしたりニヤリとしたり、それぞれの映画をより深く楽しめるのは間違いないです。
ここでは、ストーリーのネタバレを含まない程度に、『レディ・プレイヤー1』の中に込められた『シャイニング』のオマージュを紹介したいと思います。
『シャイニング』の基本情報
- 『シャイニング』(1980年・イギリス)
- 監督・脚本・製作:スタンリー・キューブリック
- ジャンル:ホラー
- 出演:ジャック・ニコルソン、シェリー・デュヴァル他
『2001年宇宙の旅』・『時計じかけのオレンジ』などで知られる、巨匠スタンリー・キューブリック監督による、ホラー映画の古典的名作。
山の上の広大なホテルに小説家志望の男と妻、幼い息子が冬の間過ごすことに。
大雪で孤立した状況下、ホテル内で起こる様々な怪奇現象に遭遇。気がおかしくなった男は、ついに妻子に襲いかかるというストーリーです。
恐怖感を増幅させる独特の演出や、シンメトリーな構図を用いた映像美。
強く印象に残るような数々の要素や名場面など、多くの人から高い評価を受け、これまでにも数々のオマージュ作品が作られています。
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『レディ・プレイヤー1』における『シャイニング』の再現要素
『レディ・プレイヤー1』物語の中盤。
VR世界「オアシス」に隠された謎を解くために必要な、2つ目の鍵を入手するためのクエスト。
その舞台として、『シャイニング』のホテルや周辺の庭の世界を、主人公たちは冒険することになります。
オーバールック・ホテル
主人公たちが映画館の前に到着すると同時に、『シャイニング』のオープニングテーマ曲が流れます。
中に入ると、『シャイニング』の舞台となった「オーバールック・ホテル」のメインロビーが完璧に再現。
元ネタを知っている人にとっては、思わずゾクゾクとしてしまう場面ですね。
タイプライター
『シャイニング』で小説家志望の男ジャックが仕事をしていた場所も、タイプライターも含めてそのまま再現。
元ネタで気がヘンになったジャックが、繰り返し打ち込んでた言葉「仕事ばかりで遊ばないジャックは今に気が変になる」(和訳)も、文章が切り取られてはいるけどそのままですね。
双子の女の子&血のエレベーター
巨体の大男エイチが、転がるボールを追いかけていくと、見覚えのあるエレベーター。
そしてその前には、不気味にたたずむ双子の女の子が・・。
この水色の服を着た双子の女の子は、『シャイニング』における最も象徴的な存在ですね。
さらにエレベーターに入る双子を追ったエイチは、その直後とんでもない事態に・・!
この部分は『シャイニング』本編にはなく予告編のパロディだけど、元ネタはこのシーンだけで圧倒的な恐怖を覚えますね。
壁の写真
ある大変な状況に陥ったエイチが、廊下の壁で見かけた古い写真。
『シャイニング』ではラストシーンで登場し、舞台となったホテルと主人公の男との関わりが知られる一枚ですね。
『レディ・プレイヤー1』では、このVR世界「オアシス」を作ったハリデーと、恋した女性が写っています。
237号室
難を逃れるためエイチが入った「237号室」。
『シャイニング』でも、ある恐ろしい事件が過去にあった部屋。入浴中の女性もまるで元ネタを観てるように、そのままですね。
ちなみに元ネタでは、浴槽から出た女性は上半身が露わで、下半身はボカシが入ってた状態。『レディ・プレイヤー1』ではその辺りは見えない角度のカットになってますね。
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斧で叩き破られるドア
驚いたエイチが下がった先の入り口で、大きな打撃音と共に、いきなり外から叩き破られるドア。
『シャイニング』でも気が狂った男が、妻が避難した部屋にこのように斧を打ち付けました。
元ネタで、男ジャックが破れたドアの隙間から顔を出し、有名なセリフを発する場面はパッケージの画像にもなっている象徴的なシーン。
『レディ・プレイヤー1』ではその場面はなく、以下のシーンに切り替わります。
雪の迷路
エイチが逃げた先は、『シャイニング』でホテルの庭にあった、雪が積もった迷路の中。
元ネタでは終盤、息子のダニーが狂人となった父親に追われるシーンですね。
『レディ・プレイヤー1』の中ではエイチが、先ほどの237号室の女性?にも襲われてしまいます。
三輪車
その後主人公たちと合流し、逃走するホテルの廊下には、小さな三輪車が。
『シャイニング』では男の息子ダニーが、だだっ広いホテル内を三輪車でひたすら走り回るシーンが3回出てきます。
こちらも『シャイニング』という映画を語る上で欠かせない、最も特徴的な場面ですね。
大広間のパーティ
次に主人公たちが出くわしたのは、ホテルの大広間で行われていたパーティ。
元ネタの『シャイニング』とはちょっと状況は異なってますが、どちらも沢山の「幻」で催されてますね。
まとめ
以上、『レディ・プレイヤー1』に登場する、名作ホラー映画『シャイニング』のオマージュシーンを紹介してきました。
スピルバーグ監督の、『シャイニング』へのリスペクトが感じられる忠実な再現性。また元の作品を踏まえてアレンジされた場面も、なるほどと感じさせてくれる面白みがありました。
この『シャイニング』以外にも、日本の『AKIRA』・『ガンダム』・『ストリートファイター』などなど、数えきれないコンテンツのオマージュ場面や要素がてんこ盛り。
もちろんCGによる圧倒的な迫力の映像が大きな魅力ですが、それに加えて、さながらオマージュのテーマパークといった感じの作品ですね。
引用するジャンルや領域があまりに多岐に渡っていて、観た人それぞれにしか気づかないものもあるだろうし、一度見ただけでは気づかない部分も沢山ありますね。
そういう意味でも、『レディ・プレイヤー1』はたくさんの人が何度でも楽しめる、娯楽性の高い映画ではないかと思います。
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※本ページの情報は2020年7月時点のものです。
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