ホラー映画の古典的名作『シャイニング』(1980年・イギリス)。
巨匠スタンリー・キューブリック監督による、人工的で抑制された映像表現が、静かな恐怖をかき立てるような作品ですね。
様々な見どころがありますが、狂気に捕らわれた作家に襲われる、妻役の女性の迫真の演技は、この映画の恐怖を形作る大きな要素だと思います。
そこでここでは、この作品の中で観る人が感情移入して一緒に恐怖を感じることになる、作家の奥さん役の女優について見ていきます。
『シャイニング』の基本情報
- 『シャイニング』(1980年・イギリス)
- 監督・脚本・製作:スタンリー・キューブリック
- ジャンル:ホラー
キャスト
- ジャック・トランス(小説家志望の男):ジャック・ニコルソン
- ウェンディ・トランス(妻):シェリー・デュヴァル
- ダニ―・トランス(息子):ダニ―・ロイド
- ディック・ハロラン(料理長):スキャットマン・クローザース
- ロイド(バーテンダー):ジョー・ターケル
- 双子の娘:リサ・バーンズ、ルイーズ・バーンズ
どんな作品?
登場人物と、鏡に映った同じ人物を同時に移す。部屋の両側に同じように絵を掛ける。双子の女の子、など、人工的なシンメトリー(対称)が巧みに表現された構成が特徴的。
そういった構図による非現実的な空間が、この映画の恐怖感をいっそう高めている。
ストーリー
山の上にある広大なホテルが舞台。
冬は雪に閉ざされ休業状態の中で、作家の男とその妻&幼い男の子の三人のみが過ごすことになる。
かつて父親が妻子を惨殺する事件があったこのホテルで、霊が見えたり様々な怪奇現象が起こる。作家は正気を失い、自分の妻や子供を襲うことになる・・。
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『シャイニング』の母親役は?
『シャイニング』で作家の妻、つまり男の子の母親ウェンディを演じる女優は、アメリカ人のシェリー・デュヴァル(Shelley Duvall)。
1949年7月7日、米テキサス州ヒューストン生まれ。現在70歳。
2002年に引退し、現在は精神疾患を患ってるとの事。
個人的な印象
映画の中では黒髪。体形もスリムな感じだし、あまりアメリカ人っぽくない。でも煙草はそれらしくふかしている。
恐怖に打ちひしがれ、しおらしく泣く場面では日本人的な雰囲気さえ感じる。
後半、正気を失った夫に詰め寄られバットを振りながら後ずさりしていき、最後には殴って階段から突き落とした場面。
夫に付き従うある意味日本的な妻として、本当は殴りたくないが最後追い詰められて殴ってしまうまでの、恐怖と悲しみがこもった数分間のやり取りは見どころ。
まとめ
以上、ホラー映画史上に残る名作『シャイニング』で、悪に変貌してしまった夫から逃れる妻役を演じた女優、シェリー・デュヴァルについて見てきました。
映画中のシーンが後の様々な作品で、数多くのオマージュやパロディとして現れてくるなど、色んな角度から掘り下げて見られるこの作品。
観るのは怖くもあるけど、それでも繰り返し見直したくなる映画ですね。
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※本ページの情報は2020年6月時点のものです。最新の配信状況は U-NEXT サイトにてご確認ください。