『ディア・ペイシェント』第7回感想【引きこもりと母親・陽子先生】

『ディア・ペイシェント』第7回あらすじ&感想【引きこもりと母親】

2020年夏のNHKドラマ『ディア・ペイシェント ~絆のカルテ~』。

 

第7回では、引きこもりの息子と、老いた病気持ちの母親が登場します。

さらに、主人公を助けてきた先輩女医に、大きな出来事が・・。

 

筆者も20代の頃、「プチ引きこもり状態」だったこともあります。

また、認めたくないけど母親ももういい年なので、自分にも置き換えられるような話として興味深かったです。

 

ここでは、第7回のあらすじ&感想をまとめていきます。

 

目次

ドラマの概要

『ディア・ペイシェント ~絆のカルテ~』のスタッフや主要キャスト、ドラマの概要などについては、以下の記事をどうぞ。

 

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第7回ゲスト出演

  • 遠山秋絵(病気を抱えた年配の女性):松金よね子
  • 遠山譲二(引きこもりの息子)   :六角慎司

 

第7回『母子の事情』

あらすじ

千晶(貫地谷しほり)のもとを、「息子の薬をくれ」という年配の女性・遠山秋絵(松金よね子)が訪れる。

無診察診療はできないと千晶は当然断った。

 

ある日、秋絵が手の怪我で佐々井記念病院に運ばれてくる。

どうやら、秋絵の息子は引きこもりで、手の怪我も息子の仕業らしい。

しかし、秋絵は息子をかばって本当のことを言わない。

 

秋絵は心臓の持病を患っていて、千晶は、怪我よりも心臓のことを案じ、循環器内科が専門の陽子(内田有紀)に相談を持ち掛ける。

 

そのような中、佐々井記念病院の事務長・高峰(升毅)は、厄介払いをするように秋絵を別の病院に転院させた。

しかし、後日、なぜか秋絵とその息子・譲二(六角慎司)が二人とも佐々井記念病院に運ばれてくる。二人とも怪我をしていた。

 

秋絵は譲二の将来を悲観して、刺し違えようとしたのだった。

千晶は二人の事情を知るが、家族間の問題には立ち入れないと、無力感を痛感する。

 

そのような中、医療訴訟を抱えていた陽子の身に大変なことが起こる。

(公式HP)

 

感想

今回は、患者の話や座間の登場以上に、衝撃の出来事が待っていた。

 

まずは、引きこもりの息子と、病気を抱え年老いた母親。

自分も大学はろくに授業出ないで中退。働かずに家に4年ほどこもってた頃もあるし、随分と親のスネをかじってきました。

 

今は一人でどうにかこうにか生活できてるけど、お互いに依存しあって、それぞれ親離れ・子離れができないと、それが元で後々苦しみ、不幸を呼ぶことにもなりますね。

一方で、頼られ甘えられ、必要とされることに幸せを感じる親もいる。

 

この患者以外にも、逆に母親を気にも留めずにほったらかしにする母と息子も描かれたり、「私は家族に恵まれてる」などと、千晶が父親や家族と話す場面もあったりと、家族関係の様々なあり方が提示される回でした。

 

そして、最強モンスターペイシェントの座間敦司。

 

今回は、千晶がエレベーターに乗る場面で、相変わらずいきなりの登場。

「患者様ファースト」とは言え、あそこまで極端ではなくとも、ああいうモンスターを野放しにするような病院って、実際ありえるのだろうか。

 

終盤、自宅で介護する母親に棒をぶつけられ、暴力的な衝動が沸き起こる座間。

しかし葛藤の末、頭を抱えわめきながらも、母親への暴力を押しとどまる。

 

自分があの立場だったら絶対ブチ切れて暴力をふるうと思うが、それをしない座間は、正直ちょっとエライと思ってしまった。

しかし、そんな自制心も一方ではありながら、なぜ千晶に対してはあんな風に執拗な嫌がらせを繰り返すのだろうか・・?

 

また、後半に千晶の診察を受ける場面。

「何してるんでしょうねぇ?浜口先生」

連絡がつかない陽子先生の事の顛末まで、知っているような座間の口ぶり。

一体・・?

 

そして、陽子先生。

今回は、千晶と陽子先生が話す場面が多かった。

 

千晶と食事をする場面で、楽しそうに故郷の函館の話をする陽子先生。その直後、訴訟の状況が思わしくない連絡を受けることになった。

患者に起こされた訴訟でも、大方は医者が勝つ、というような台詞もあったけど・・。

それでも万一のことも考え、最後に明らかになる「ある行動」への覚悟を持った上で、あんな楽しそうに話をしてたのだろうか。

 

さらに、夜中に救急の処置を終え、静かになった部屋で言葉を交わす千晶と陽子先生。

 

いつも笑顔で周囲に弱みを見せず、千晶を元気に励ましてきた陽子先生だけど、その時は、

「患者さんに、元気になって欲しい。幸せになって欲しいって、それだけなのにね」

「自分の力ではどうにもならない現実があるんだって思うと、なんか、寂しいっていうか虚しいような、絶望的な気持ちになるわね」

「医者も弱い一人の人間。でも、命を預からなくてはならない」

と、千晶に自分の胸の内を素直に明かした。

 

そして、

「千晶先生なら、どんなことでも乗り越えていけるわ。大丈夫、ずっと一緒よ」

と、千晶を抱きしめる陽子先生。

これは・・今生の別れの言葉?

この時は、もう覚悟は決めてたのだろうか。

 

それにしても、千晶が陽子先生に救われてきたように、陽子先生が苦しい気持ちを打ち明けられて、助けてくれる人はいなかったのだろうか。

海外にいるという夫や、陽子先生の両親はどうしてたのか?この辺りは次回に明らかになるのかな。

 

番組が終わってから5分くらい、その場を動けなかった・・。

 

まとめ

以上、『ディア・ペイシェント ~絆のカルテ~』第7回のあらすじ&感想でした。

今回は、引きこもり息子&老いた母親の患者および家族についても考えさせられたけど、それより千晶&陽子先生との絆、そして大きな出来事があった回でした。

 

残りあと3回。観るのがつらい気持ちもありつつも、ここまで来たら、最後まで見届けない訳にはいかない展開になってきましたね。

  

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※本ページの情報は2020年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

 

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