『ディア・ペイシェント』第8回あらすじ&感想【陽子先生の思い】

『ディア・ペイシェント』第8回あらすじ&感想【陽子先生の思い】

2020年夏のNHKドラマ『ディア・ペイシェント ~絆のカルテ~』。

 

前回では、最後に先輩医師・浜口陽子に関する衝撃的な出来事がありました。

第8回では、その重い現実を受け止めようとする主人公・真野千晶の苦しみや、明らかになる陽子先生の医者としての信念。そして、千晶に託した遺志が描かれます。

 

ここでは、第8回のあらすじ&感想をまとめていきます。

 

目次

ドラマ概要

『ディア・ペイシェント ~絆のカルテ~』のスタッフや主要キャスト、ドラマの概要などについては以下の記事をどうぞ。

 

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第8回ゲスト出演

  • 浜口秋之(陽子の夫):高橋和也
  • 篠塚信二(陽子の父):堀内正美
  • 篠塚花恵(陽子の母):高林由紀子

 

第8回『志をつないで』

あらすじ

信頼する先輩医師の陽子(内田有紀)が亡くなった。

 

抱えていた医療訴訟がうまく運ばず、絶望したからに思えた。

しかし、悲しみに打ちひしがれる千晶(貫地谷しほり)には、一つの疑問があった。

「なぜ、人柄も良く責任感の強い陽子がこの選択をしてしまったのか?」

 

陽子の両親や夫と会い、陽子の人となりに触れてゆく中で、千晶は、陽子が自らの保険金を患者遺族に渡すつもりでいたことを知る。

 

今となっては、陽子の真意は誰にもわからない。

しかし、千晶は、最後までの患者やその家族のことを最優先に考え行動してきた陽子の遺志を、自分が継がなければならないと心に誓う。

 

(公式HP)

 

感想

陽子先生が、あっけなく亡くなった。

 

動揺はあるものの医師らしく落ち着いて、翌日も医者としての責任を果たすべく、通常の診療に臨む千晶。

だが追い打ちをかけるように、いつものごとく座間が登場。

当たり前のように、陽子先生の死および、自らそれを選んだことまでも知っている。

 

そして、「僕に失礼なこと言うから、罰が当たったんですよ」

「無責任ですよね。患者様をほっぽり出して」「浜口陽子は卑怯者だ。責任から逃げた」

と、亡くなった人に鞭打つような言葉をぶつける座間。

 

思わず、「あなたに、陽子先生の何が分かるんですか」と言い返してしまう千晶。

 

 

陽子先生の最後のお別れの時に、両親とも対面した千晶。

 

「何でも一人で出来るように育て・・誰にも弱音を吐かず一人で逝ってしまい・・」

「つらいって言えるように育てたら良かったね、ごめんね」

と泣き崩れる陽子先生の両親。

 

千晶が警備員さんに言われた言葉。

「彼もまた弱い人間です。攻撃を受けた時こそ、平常心です」

自分はついカッとなるタイプだけど、ちょっと覚えておきたい言葉ですね。 

 

 

そして、海外から帰国した陽子先生の夫との会話。

 

患者の遺族と敵対することに、自分の医師としての信念との矛盾を感じ、苦しんでいた陽子先生。

自ら死を選んだのは、患者の遺族に賠償金を渡すため。

そして、亡くなった患者への責任を果たすため。

 

「患者を放り出した陽子を、無責任だという人もいると思います。全てを捨てて逃げたのだと・・。

でも陽子は、自分の命を持って償い、亡くなった患者さんへの責任を果たそうとしたのだと、僕は思います」

これは、前半で座間が千晶に吐いた言葉への、そっくりそのまま返答ですね。

 

「陽子が死を選んだことが正しかったとは思いません。でも医師として、命をかけて、自分の志を貫いた。僕は陽子を・・妻を誇りに思います」

「医者の将来は険しいかも知れない・・でも真野先生、どうか陽子の遺志を継いでやって下さい」

と、志を託された千晶。

 

 

医師として高い理想や信念を持っていても、その思いを無碍にして、自分の利益のためにおとしめようとする人がいたり、気持ちがまるきり届かないような患者さんもいたりするのでしょうね。

 

別に医者じゃなくたってどんな職業でも、高い志や利他の心を持ち合わせた素晴らしい人がいるだろうけど・・。

そんな思いが報われなかったり、むしろそういった信念や強い責任感を持ち合わせているせいで、苦しんだり疲弊してしまう人も、少数派だとしてもいるのでしょう。

 

特に医療業界は人の健康や命がかかわる所だけに、より問題が大きく根深いものになってしまうし、優しい繊細な人にとっては、まさに命を削るような激務なんでしょうね。

 

まして、クレーマーやヘイトスピーチに躍起になる人など、何かと他者を叩き周囲への厳しさが増している、現代のこの国の社会。

商品やサービスを提供する側と私たち客との関係など、医療業界でなくても、考え直していく時期かも知れませんね。

 

 

「陽子先生の思いを、自分の心に灯し続けよう」と、再び前を向いて、医師としての務めを頑張ろうとする千晶。

しかし、このドラマのお決まりの展開で明暗が一瞬に切り替わり、

「どうせ俺のことなんて見下してんだろ。社会の落伍者ってな」と、そんなつもりは微塵もない千晶に対して、焼きそばをむさぼり食いつつ、一方的な恨みを募らせる座間であった・・。

 

 

それにしても・・自分の苦しみは表に出さずいつも千晶を助けて、明るく強い女性としてふるまっていた陽子先生。

そのうち何かトラブルが起こるんだろうなとは薄々思ってたけど、まさかこんな衝撃的な形で、忽然といなくなってしまうとは・・。

 

主人公の千晶は、最初からいつも不安げなモヤモヤした表情を浮かべてるし、よりいっそう陽子先生の笑顔が、いつもキラキラ輝いて印象的でした。

まだあと2回残ってるけど、このドラマで一番記憶に残る登場人物と言えばやっぱり陽子先生、そして演じた内田有紀さんですね。

 

10代の頃から芸能界で活躍してるようだし、筆者も今までテレビでたまにチラチラ見かけてた筈だけど、「スラッとしたショートカットの人」っていう以外印象なかったですが・・。

昔の歌手をしてた頃の映像を見てみたけど、年齢を重ねて髪も伸びた今とは全然違って見えるし、その辺りも知った上で改めてドラマを観てみても面白いですね。個人的には若い頃の内田さんよりも、今の方がより魅力的に映ります。

このドラマで初めて内田有紀さんに興味持ったし、他の出演作も観てみたくなりました。

 

 

陽子先生の遺志を継ぐ決意をした千晶。

だが、ブログだけでなくSNSも使って執拗に千晶を追い詰め、とどめを刺そうとするモンスターペイシェント座間。

あと2回、どんな展開が待っているのだろうか。

 

まとめ

以上、『ディア・ペイシェント ~絆のカルテ~』第8回のあらすじ&感想をまとめてみました。

 

次回は、座間が車いすの母親ごと崖から落ちてメデタシメデタシ・・って筈はなく、さらに窮地に立たされることになりそうな千晶。

陽子先生の遺志を継ぐ前に、果たして佐々井記念病院に居続けられるのだろうか?

 

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※本ページの情報は2020年9月時点のものです。最新の配信状況はU-NEXTサイトにてご確認ください。

 

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